我ながらびっくりですが、今日は我々が渡米してから
10年!の記念日です。
そして帰国してからは4年半。早いものです。
今住んでいるこのマンションの片づけを親に
丸投げに近い状態で(恥)
涙と不安いっぱいに成田を発ったときのことは今でもはっきり憶えています。
荷物もそうそう持たず、文字通り
裸一貫(大袈裟)のスタートでした。
そこから、精神的にも状況的にも紆余曲折あったものの
何とかアメリカでの生活を立ち上げ軌道に乗せることができたのは
我々の中で
小さな自信になっています。
プーケット(あ、旅行記尻切れトンボだ…汗)に行ったとき
高いビルの上でごはんを食べる機会がありました。
そのとき電と話したんですが、10年前に渡米したときは
「
大義名分なしの旅行」なんて今後できるかどうかも分からなかったし
ビザのこと、電の学位のこと、お金のこと、将来のこと、懸案事項だらけだったし
NYCのきらびやかな生活を満喫している人々を横目に
(勿論その人たちも色々あるんでしょうけど、当時は隣の芝生が
あまりにも青かった)
がうがうがうとやってきた結果、
今も勿論懸案事項は山ほど残っているけれど、少なくとも旅に出る
気持ちの余裕ができた
(お金の余裕
じゃないところがミソです。笑)のはありがたいことだよね、と
その日歩き回った街並みを眼下に眺めながらしみじみ思ったのでした。
傍目にはさぞかし
無謀に映ったであろう我々の渡米。
電は
よう頑張ってちょーた(名古屋弁)と思います。
英語もロクに分からなかった当初、英語の辞書と教科書と
その分野の日本語の参考書とノートパソコンを広げ、
仮宿の
ミニ冷蔵庫を机代わりに夜中まで勉強していた姿は
今でも記憶に鮮明に残っています。
ああ、やっぱりこの人は
いいかげんな気持ちで渡米した訳じゃないんだな、
と、不安な生活の中にもちょっとほっとしたりして。(笑)
そのくせ喧嘩になると、
「
あんたが無謀な渡米なんかするから」となじったものですが。(
懺悔)
この10年で電が得たもの。学歴。今の職歴。
留学の当事者じゃなかった私は何を得たんだろう?とふと思うことがあります。
(勿論、現地で出会えた人々との縁が一番大きくありがたい訳ですが、
自分だけにベクトルを向けた場合のことです。)
ちょっとしたことではへこたれない
強い心や、色んな状況を楽しむ
度量…
と買いかぶっていた時期もありましたが、
日本に帰ってきてから
母国ゆえの甘えが出てしまったのか
ちょっとしたことでくよくよする自分に
退行してしまったような気が。いかんいかん。
(あ、こう書くと今落ち込んでいるみたいですが、至って元気ですのでご安心のほど)
10年前の8/26からここまで何とか上向きに来てるんだもの、
大丈夫。
と、自分に言い聞かせる本日であります。
こうやって立ち止まって考える機会を与えてくれる日が存在するというのはいいことです。
(^-^)
渡米前から、在米中から、帰国後から
ずっと見守ってくださっているみなさま、
ありがとうございます。
みなさまなしには今の我々はあり得ません。
感謝の気持ちもあらたに、またこれから色んなことを頑張ります。(^-^)